カンボジア南西部にあるリアム海軍基地は中国の支援を受けて拡張工事が進められていて、カンボジア政府が中国から支援を受ける見返りに、中国による基地の軍事利用を認める合意を秘密裏に結んでいたとメディアが報じたことなどから、アメリカ政府が懸念を示していました。
こうした中、カンボジア側が完成後の最初の寄港として日本の海上自衛隊の艦船を入港させたいという意向を示したことが、外交関係者への取材でわかりました。
カンボジアには20日、日本の秋葉国家安全保障局長が訪れ、フン・マネット首相などと面会していて、外交関係者によりますと今回の訪問中にカンボジア側が意向を伝えてきたということです。
中国の影響力拡大を懸念するアメリカによるけん制が続く中、カンボジアとしてはこれまで一貫して国づくりと民主化を支援するなど良好な関係にある日本の艦船を寄港させることで外交のバランスをとるねらいがあるとみられます。
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