【ニューヨーク=吉田圭織】米スターバックスの労働組合「スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッド」は20日から5日間、労働条件の改善を求めるストライキを始めると発表した。労組は賃上げや店舗の人員増、勤務スケジュールの見直しなどを求めている。
同労組は、全米で1万店に上るスターバックス直営店舗のうち500店舗超の従業員を代表している。スタバでは21年にニューヨーク州の店舗で創業以来初めての労組結成が可決された。
ストは5日間にわたり、まずはロサンゼルスやシカゴ、シアトルの店舗で実施する。毎日対象の店舗を広げていき、最終日までにストに参加する店舗は数百店舗に上る可能性があるとしている。
労組は「会社側は年内の契約合意を目指すという公約を発表したが、まだ本格的な提案を出してきていない」と説明した。「会社側から足元の賃上げを巡る提案はなく、将来的に1.5%の賃上げを保証すると表明しただけだ」と批判した。
一方、ロイター通信によれば、経営側は労組側が「交渉を早々に打ち切った」と批判している。交渉を継続する用意があると表明している。
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