新潟県と人材交流の促進などに向けた覚書を結んでいるベトナムの地方都市・ビンロン省。具体的な交流を進めようと、互いに取り組みを強化しています。

12月、新潟大学で県内企業の担当者などを前に講演していたのは、ベトナム・ビンロン省人民委員会の国際責任者を務めるレーミンチー氏です。

【ベトナム・ビンロン省人民委員会国際責任者 レーミンチー氏】
「ベトナムでは労働力人口の就職率が68.6%で、海外に派遣できる労働力は多い」

ビンロン省はベトナム南部に位置する人口100万人あまりの地方都市で、働き世代の人口に対し、国内での雇用の受け入れ口が足りていないとされています。

こうした中、新潟県とは地方都市同士、経済分野などでの交流を進めようと覚書を締結していて、8月には県内企業が現地で開かれた人材マッチングイベントに出展するなど、人材交流を模索しています。

今回の講演はこうした流れを受け、県内企業に、具体的に人材の受け入れを進めてもらおうと開かれたもので、レーミンチー氏は「ベトナムは優秀な人材が多く、人件費の面でも優位だ」と強調。

また、外国人材受け入れの橋渡しに取り組む新潟大学の藤巻義博特任教授は「まずはインターンシップで人材を受け入れ、互いのミスマッチを防ぐことが重要」と話しました。

【ベトナム・ビンロン省人民委員会国際責任者 レーミンチー氏】
「今後、企業・学校・住民レベルで交流を進め、互いの理解を深めることで人材交流も進めやすくなると思っている」

県とビンロン省は今後、受け入れを検討する県内企業やベトナムの人材送り出し機関を交え、毎月オンラインでの会議を開くことにしていて、人材交流を具体化させたい考えです。

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