北朝鮮 キム総書記 首都と地方の格差是正進める姿勢を強調

北朝鮮はことしから、20の地域で毎年工場を新設し、今後10年以内に、地方の生活水準を飛躍的に改善させるとする「地方発展20×10政策」を打ち出していて、21日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、この政策のことしの計画を達成したと伝えました。

20日は、西部ピョンアン（平安）南道で、キム・ジョンウン総書記が出席し工場のしゅんこう式が行われたとしています。

工場は食品や木材などの加工工場で、演説したキム総書記は、「これまで地方工業の発展に明確な目標や計画がなく、工場の数を増やすことだけに執着し、住民生活に不必要な工場が生まれるという異常まで生じた」と批判しました。

その上で、地方の幹部たちに対し、「地方建設は宣伝のためではなく実際に住民が恩恵を受けなければならない」とし、首都ピョンヤンと地方の格差の是正を進めていく姿勢を強調しました。

一方で、韓国の通信社、連合ニュースは、「資本と資源が不足する状況で、政策を継続するのは簡単ではないとの見方が出ている」と伝えています。