選果場に運び込まれた特産の「へべす」=宮崎県門川町で2024年5月27日午前8時32分、重春次男撮影

 宮崎県日向地域特産の柑橘(かんきつ)類「へべす」の出荷が始まった。薄く青々とした果皮を持ち、爽やかな酸味と甘みが特徴。料理や飲み物に絞ると味が引き立つと人気だ。ハウス栽培ものは7月末までに例年並みの約7トンの出荷を計画する。

 同県日向市と門川町の7戸が計97アールでハウス栽培している。出荷の中心は県内だが、関東方面などにも届けられる。市によると、江戸末期に地元の「平兵衛」という人がカボスに似た自生種を発見し、栽培したのが名前の由来という。

 現在は直径4センチ以上などの基準を設けブランド化。初出荷の27日は農家が門川町のJAみやざき日向地区本部の選果場に50キロを運び込んだ。

 生産者部会の川崎泰富会長(68)は「酸味と甘みがほど良く、玉太りも良好で、上々の出来」と太鼓判を押す。JAでは、1キロ平均1500円程度での販売を見込む。8月には露地ものの出荷が始まる。【重春次男】

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