急速な少子化で保育園の需要に陰りが見えています。国や自治体は「待機児童ゼロ」を掲げ、保育施設を整備してきましたが、これからは淘汰の波に備えなくてはなりません。生き残りをかけて模索を始めた保育園を訪ねたルポです。

(1)園児180人、いまは11人


1000平方メートルを超える園庭に、2階建ての大きな園舎。山梨県都留市の認可保育園「円通保育園」にはかつて180人を超える子どもたちの声がにぎやかに響いていた。2025年3月中に閉園するため、今はもう11人の園児しかいない。玄関のげた箱の…記事を読む

(2)遠い町から園児が「留学」 自然豊か、親子の心つかむ


函館空港から車で約1時間。北海道厚沢部町の中心にある認定こども園「はぜる」は、2019年に町内の3つの保育園を統合して開園した。吹き抜けのホールや広い廊下、そして丘のある園庭。子どもたちが存分に遊べるように設計されており、あちこ…記事を読む

(3)「日本式保育園は新鮮」インドネシアで人気 活路は世界に


「日本の保育は海外でも通用する」。首都圏を中心に認可保育園などを運営するヒューマンスターチャイルド(横浜市)の社長、川下裕左(64)は自信をのぞかせる。2018年にインドネシアで保育園を開設した。現在はマレーシアでも運営する。世界…記事を読む

(4)少子化韓国、保育園急減 1日に5.3施設が閉鎖


ソウルに次ぐ韓国第2の都市・釜山市中心部から車で約1時間。田園風景の中に「おとぎの国」をイメージしたような建物が目に入る。温かみのあるピンクと黄色で彩られているのは「現代ダサラン老人介護施設」だ。かつては最大約400人の子どもが通…記事を読む

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