【茨城】(19日、第76回春季関東地区高校野球大会2回戦 常総学院10―3中央学院〈千葉〉)
一回表、2死二塁。マウンド上の常総学院のエース・小林芯汰(3年)が、中央学院の4番打者へ投じた外角への変化球は、左越えの2点本塁打になった。捕手の片岡陸斗(同年)は悔やんだ。「小林の調子は良かった。自分が恐れず内角にミットを構えるべきだった」
守備のミスを取り返すとばかりに、同点に追いついたその裏の打席で左翼へ適時打を放ち、試合の流れを、常総学院優位に引き寄せた。
今春の選抜大会でも小林と組み、全国の強豪と対戦した。捕手として感じた課題は「自分たちの力を信じ、真っ向勝負を恐れない勇気」だった。
この日の試合、継投した投手陣にも「強気でいけ」とグラウンドで声をかけた。選抜で4強入りした中央学院の打線に、直球を軸に投球を組み立て、二回以降は長打を1本も許さなかった。
「本番は夏。今は少しでも強豪との試合経験を成長の糧にしたい」。貪欲(どんよく)に、強さを求める。(古庄暢)
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