(23日、プロ野球 横浜DeNAベイスターズ5―3東京ヤクルトスワローズ)

 大黒柱を欠いてもなお、打線は迫力満点だ。

 DeNAは、今季初めて4番に座ったオースティンが3安打3打点と大暴れした。

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 まずは一回1死一、二塁。直球に差し込まれ、「当たりとしてはあまりよくなかった」というものの、パワーで中前に落とす先制打とした。

 四回先頭の第2打席の当たりは完璧だった。直球を引っ張り、乾いた打球音を残した白球が左翼席中段へと消えた。「力強く捉えることができた。スーパーコンタクト!」。五回にも適時二塁打を放った。

 昨季、全143試合に4番・二塁で先発出場した主将の牧秀悟が、右太もも裏の肉離れで21日に出場選手登録を抹消された。

 程度は軽傷といい、本人は「打撃はできる。出ます」と直訴したが、三浦大輔監督がストップをかけた。三浦監督は「牧の代わりはいない」と言うが、そうした決断ができたのは、野手の層の厚さに自信を持っているからだろう。

 21日は代わって二塁で先発出場した林琢真が先制の2点三塁打を放ち、22日は筒香嘉智が4番起用に応えて決勝2ラン。そして筒香も休養したこの日は、オースティンが結果を残した。

 今季初の同一カード3連勝で、勝率は5割に復帰した。24日から始まる本拠での広島3連戦に向け、オースティンは「この流れを続けていきたい」と力を込めた。(安藤仙一朗)

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