4月6日、プロバスケットボール・BリーグのB2リーグ西地区に所属する滋賀レイクスが、チーム創設以来初となる優勝、タイトル獲得を果たしました。

 前日に同リーグ同地区2位のライジングゼファー福岡を下し、優勝へのマジックを「1」としていた滋賀レイクス。この試合でも、同じ福岡相手に、第1クォーターから、キャプテン柏倉哲平選手の3Pシュートやキーファー・ラベナ選手の技ありの一撃で11点のリードを奪うと、第3クォーターまでは、ゴール下で強さを見せるライアン・クリーナー選手、ブロック・モータム選手、ジャスティン・バーレル選手を中心に完全に試合をコントロールします。第4クォーター、福岡の追い上げにあうものの、アウェーまで駆けつけた大勢のブースターの声援に後押しされて、要所要所で奮起。落ち着いて逃げ切り、90対78で勝利をおさめました。

 昨シーズン、連勝すれば残留決定というB1リーグ最終節で敗れ、無念の降格を味わった滋賀レイクス。「勝率8割、1年でのB1復帰」をチームの目標に掲げた今シーズンは、シーズン序盤こそ苦しんだものの、試合を重ねるごとにチーム力が熟成。新戦力も確実にマッチして、終盤は5連勝。41勝15敗とし、レギュラーシーズン4試合を残して見事、西地区優勝にたどり着きました。

 チーム創設以来、初のタイトルを手にした柏倉哲平主将は「今週末、西地区優勝と、プレーオフのクォーターファイナル、セミファイナルを(ホームで)開催する権利を滋賀に持ち帰ることがチームのモチベーションになっていました。それを、これだけたくさんのブースターがアウェーまで駆けつけてくれて、その後押しのもと達成することができてうれしいです。本当にホームで戦っているような気分でした」と、大事な一戦にホームのような雰囲気を作り出してくれたブースターへ、感謝の言葉を口にしました。

 チームを優勝へ導いたダビー・ゴメスヘッドコーチは「1位になったことで幸せを感じるのはいいことですが、プレーオフに向けてやるべきことはたくさんあるので、そこを突き詰めてやっていきたい。プレーオフセミファイナルで2回勝って昇格が決まったタイミングで大いにセレブレート(みんなでお祝い)したいと思います」と、B1昇格がかかるプレーオフに向けて、早くも気を引き締めていました。

 この優勝により、クォーターファイナル、セミファイナルともに、ホームである滋賀ダイハツアリーナでのプレーオフ開催が決定しました。レイクスブルーに染まったホームアリーナで、ブースターの大声援のもと、シーズンの絶対目標に掲げたB1復帰を果たす姿に期待が高まります。


 (MBSスポーツ解説委員 宮前 徳弘)

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