(6日、第106回全国高校野球選手権鳥取大会1回戦 米子工10―5米子)

 開幕試合は「親子監督対決」が実現した。

 米子の井畑佑太監督(36)は、米子工の井畑浩次監督(65)の長男。就任2年目の佑太監督に対し、浩次監督は1988年以来、米子東や米子西で監督を歴任し、甲子園の土も踏んでいる大ベテランだ。米子西では、選手と監督の間柄だったことも。

 公式戦初の井畑親子対決となったが、2人とも「意識はしなかった」。浩次監督によると、前夜は普通に一緒に食事をし、「明日は頑張ろうか」と話したという。

 試合は七回まで、米子の精山、米子工の野口の両投手の粘投で1点を争う緊迫した展開となった。ところが米子は精山投手が足がつるアクシデントに見舞われ、八回に降板。救援が打ち込まれた。

 狙い通りのロースコアの展開に持ち込めていただけに、佑太監督にとっては悔しい結果に。だが、試合後は優しい表情で「ミスも出たが、みんなでカバーしあった。自分たちで考えて、最後までやりきってくれました」と選手の奮闘をたたえた。

 そしてその息子を、浩次監督は「積極的な攻撃を仕掛けられた。見事でしたよ」と笑顔で称賛した。(奥平真也、富田祥広)

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