(10日、第106回全国高校野球選手権鹿児島大会 出水商4―8屋久島)

 「負けたというのが信じられない。本当にこれで終わりなのか」。出水商の川涯翔大主将(3年)は屋久島に敗れた後、そんな感覚になった。

 エースの鬼塚陵汰投手(3年)が立ち上がり制球に苦しみ、初回1死で降板。思わぬ大量失点となった。二回以降は早水憂璃投手(3年)の好投で1失点だけ。3併殺、無失策と完全にペースを取り戻した。ただ、初回に許した6点差をひっくり返すことはできなかった。

 「(鬼塚投手は)緊張していたのか、自分らしい投球ができていなかった。捕手として、力を引き出すリードができなかったのが何より悔しい」。チームの目標としてきた「8強進出」は後輩に託す。(安田朋起)

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