卓球 日本代表の選手たちはパリオリンピックに向けて東京 北区で合宿を行っていて、12日は報道陣に練習が公開されました。

このうち、男子のエース・張本智和選手は時折、笑顔を見せながら、相手の攻撃へのブロックや強化しているフォアハンドなどに取り組み、精力的に汗を流していました。

一方、女子は、初めてシングルスの代表としてオリンピックに臨む平野美宇選手と、団体のメンバーとして16歳で選ばれた張本美和選手が、ボールの回転量が多く、パワーがある中国の選手を想定し、男子の選手を相手にしてサーブやラリーなどの実戦的な練習を行っていました。

練習後、張本智和選手は「いろんな経験をしてきて『心・技・体』の心の部分を培ってきたので、それをパリで出したい。東京大会で自分が獲得したのは団体のメダルだけだったが、そのメダル1つでこの3年間、頑張れた。オリンピックだけは結果だけを求めてメダルを日本に持ち帰りたい」と意気込みを話しました。

平野選手は「オリンピックの舞台で中国の選手に勝てたら本当にすばらしいことだと思うが、強い国はたくさんあるので一戦一戦が決勝くらいの気持ちで戦いたい。本番に向けてサーブとレシーブを強化し地元の山梨県にメダルを持って帰れるように頑張りたい」と話していました。

一方、コンディション調整のため練習には参加しなかった女子のエース、早田ひな選手は「いつもどおりのプレーをするのが難しいのがオリンピックだと思うが、そこでいつもどおりのプレーをして、自分ができる最大限を発揮したい。混合ダブルスからオリンピックが始まるので、そこから勢いをつけたい」と話していました。

張本きょうだいが互いにエール

練習公開後には記者会見が行われ、きょうだいでのオリンピック出場となる男子のエース、張本智和選手と妹の美和選手が互いにエールを送り合いました。

兄の智和選手は「今回は選手として出場し、妹の試合は応援する立場なのですごくどきどきしている。互いに自分の試合に集中した結果、一緒にメダルが取れればそれが最高のかたちかなと思う」と話しました。

妹の美和選手は「出場が決まったすぐ後に、兄にオリンピックでどんな気持ちだったかを聞いて『いつもどおりに』と言ってもらい気が楽になった。兄のアドバイスに助けられているので、兄が試合をするときはおにぎりをつくってサポートをしたり、観客として応援したりして一緒にメダルをとりたい」と話していました。

パラ八木「さまざまな障害の選手がいて『これぞ多様性』」

記者会見には、パリパラリンピックに出場する日本代表の選手たちも参加し、東京大会に続く2大会連続出場となる八木克勝選手は「さまざまな障害の選手がいて、本当に『これぞ多様性』だと思うので、それを観客に生で見せることができるのが楽しみだ。良いプレーができるように頑張りたい」と話していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。