(17日、第106回全国高校野球選手権愛媛大会1回戦 新居浜南1-6松山中央)
新居浜南は3年生の選手が2人だけだ。後輩たちは「少しでも長く一緒に野球がしたい」と最後まで諦めなかった。
5点を追う六回表1死三塁。4番の本田翔茉(しょうま)選手(2年)に打席が回った。
「絶対ここで1点取ろう」と直球に狙いを定めた。3球目の内角寄りの直球を振り抜くと、打球は左翼手の前に落ち、三塁走者が生還した。
「ここからやぞ!」と仲間を鼓舞する気持ちで、右手を突き上げた。次打者の永易大和選手(3年)は四球で続き、チャンスを広げたが、追加点は奪えなかった。
昨秋、新チームは2年生2人、1年生8人の小所帯でのスタートだった。試合後、脇敬太主将(3年)は「上級生が2人だけで迷惑をかけたけれど、『3年生のために』と言ってプレーしてくれた。最高の後輩です」と下級生をねぎらった。
三回からリリーフでマウンドにも上がった本田選手は「来年の夏は絶対に勝ちたい」と成長を誓った。(川村貴大)
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