(21日、全国高校野球選手権鹿児島大会準々決勝 鶴丸1―8鹿児島城西)
準々決勝で敗れはしたものの、鶴丸の快進撃が強烈な印象を残した。
鶴丸打線はゴロ打ちを心がける。守備側は「ゴロを捕る」「投げる」「送球を捕る」という三つの作業が要る。福田健吾監督は「『捕ればアウト』のフライと比べて、ミスが生じる確率が高い」と解説する。
練習環境の問題もある。同じグラウンドをサッカー部やラグビー部と使う。レフト側は外野の場所でサッカー部が練習している。寺内幸大主将(3年)は「打撃練習でレフト側に打つときは転がすようにしています」と話す。
鶴丸は昨秋の県大会でベスト4に進出した。準決勝までの4試合のスコアを見ると、ゴロアウトがフライアウトよりも多い。
今大会の4試合で「ベストゲーム」と福田監督が評する3回戦のシードれいめい戦。2―1で競り勝ったが、2点目はぼてぼての投ゴロで三塁走者が生還した。転がしたからこそ生まれた得点だった。
この日の鹿児島城西戦は、相手の強力投手陣に持ち味を封じられて力尽きた。しかし2015年以来のベスト8進出にスタンドから惜しみない拍手が送られた。(宮田富士男)
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