(25日、第106回全国高校野球選手権大分大会準決勝 津久見0―7明豊)

 この試合、出番が回ってきたのは七回だった。津久見のエース佐伯和真投手(3年)。継投で勝ち上がってきた投手陣の要だ。しかし、相手は明豊。スコアボードには4点差が表示されていた。

 直球にこだわり、入学後は下半身を中心にトレーニングを積んできた。目標は155キロ。「伸びのある直球で捕手のミットを突き破るようなイメージ」を持っている。

 七回は三者凡退に抑えた。公式戦での自身最速148キロも記録。入江一真捕手(3年)は「今までよりコースも悪くなく、球も走っていた」と話す。

 ただ、明豊打線はその上をいった。八回の先頭打者に出塁を許すと、連続四球や安打を浴びて崩れ、最後はコールド負けした。「最後の攻撃ができなくなり申し訳ない」

 藤丸崇監督は「しっかりと抑えてくれた。次のステージで頑張ってほしい」とねぎらった。大会後、150キロ右腕の佐伯鶴城・狩生聖真投手とキャッチボールをしながら、進学かプロを目指すのか相談するつもりだ。(大村久)

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