パリ五輪柔道男子60キロ級で、北海道美唄市出身の永山竜樹(28)が銅メダルを獲得した。同市初のオリンピアンとなった永山を応援しようと、市はパブリックビューイングを実施。会場の市総合体育館には、3位決定戦のあった28日未明に市民ら約300人が集まり、声援を送った。

 五輪初出場の永山は、初戦を相手の反則負けで突破。しかし、続く準々決勝は絞め技に屈した。

 敗者復活戦は持ち味の攻める柔道を取り戻し優勢勝ち。さらに3位決定戦は投げ技二つで合わせ技一本勝ちした。

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 永山は4歳から市内の柔道教室に通い柔道を始めた。指導した山下和美さんは「めざしていた金ではなかったが、切り替えて最後までよくやった。誇りに思う」と、たたえた。

 柔道教室はいま、3歳から中学生までの21人が稽古に励む。永山はいまも帰省時に教えに来るという。教室の後輩にあたる小学1年の西尾空虎さんは「メダルがうれしかった。僕も五輪に出たい。練習をがんばる」と話した。(佐々木洋輔)

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