■第106回全国高校野球選手権記念大会 第11日 3回戦 神村学園 7-1 岡山学芸館(17日・甲子園球場)

神村学園(鹿児島)が岡山学芸館(岡山)に勝利し2年連続ベスト8進出を決めた。試合は1回表、今岡拓夢(2年)の適時打で先制。その後1ー1の同点で迎えた中盤には単打で繋ぐと押し出しの死球、適時打などで勝ち越し。先発全員安打となる12安打7得点でリードを広げた。投げては先発した右腕・早瀬朔(2年)が9回1失点で完投した。

2年連続7回目の出場となった神村学園は1回戦で木更津総合(千葉)と対戦し1点ビハインドで迎えた7回裏、入耒田華月(2年)、今岡の連続適時打で勝ち越し。一挙4得点を奪い勝利した。続く2回戦では中京大中京(愛知)と対戦。2点を追う6回に上川床勇希(3年)、今村拓未(3年)に適時打が飛び出すなど3点を入れ逆転。9回表には入耒田がソロ本塁打を放ち4得点。先発した今村は9回3失点と粘りの投球で完投し勝利を手繰り寄せた。

迎えた3回戦、打線は岡山学芸館の先発・沖田幸大(3年)に対し1回表、先頭の増田有紀(3年)がセカンドへの内野安打で出塁。その後1死二塁と得点圏に走者を進めると3番・今岡は3球目ストレートを捉えライトへの適時打に。先制に成功した。

神村学園の先発・早瀬の立ち上がりは先頭打者に四球、4番・坂本悠樹(3年)に左安打を放たれ2死一、二塁と走者を背負うも後続を抑え無失点に凌いだ。しかし2回裏、二者連続で四球を与えるなど1死二、三塁とピンチを迎えると9番・沖田の三ゴロの間に同点に追いつかれた。

同点で迎えた4回表、1死走者無しから5番・岩下吏玖(3年)、6番・上川床、7番・木下夢稀(3年)の連打で1死満塁の好機を作った。続く8番・藤田侑駿(3年)は押し出しとなる死球で2ー1。なおも満塁で9番・早瀬がショートへの適時内野安打を放ち3点目を奪った。

さらに5回裏には先頭の3番・今岡が死球、4番・正林輝大(3年)が左安打で繋ぎ無死一、二塁に。ここで岡山学芸館は2番手・鳥山恵佑(3年)が登板するも5番・岩下も四球で出塁し満塁のチャンス。続く6番・上川床の打球はセンターへ抜ける適時打となり5ー1。攻撃は止まらず7番・木下夢が送りバントを決め1死二、三塁。岡山学芸館の3番手・丹羽知則(3年)に対し8番・藤田はフルカウントからセンターへの適時打を放ち2点を加え7-1とリードを広げた。

早瀬は終盤もマウンドに立ち続けると味方の好守もあり7回、8回と岡山学芸館打線に得点を許さず。そのまま9回裏も抑えると1失点の完投で試合終了。勝利した神村学園は昨夏4強超えを目指し準々決勝進出となった。

※写真は神村学園・早瀬朔投手

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