■パリパラリンピック 車いすテニス男子シングルス2回戦(日本時間1日、ローランギャロス)

世界ランキング2位の小田凱人(18、東海理化)が、今大会初戦のシングルス2回戦でイギリスのB.バートラム(19、同27位)をセットカウント2-0(6-2、7-6)のストレートで破り、3回戦進出を果たした。

第1セットは、ゲームカウント2-2から先にブレークを奪うと、一気に流れに乗り6-2で先取。第2セットは互いにキープが続く中、第11ゲームで小田がブレーク一歩手前も、相手に粘られブレーク失敗。6-6で勝負はデュースに持ち込まれたが、小田は劣勢から連続ポイントで逆転し、勝利を手にした。

パラリンピックは初出場の小田。同会場で行われている全仏オープンでは2連覇を達成しており、昨年は当時17歳1か月の史上最年少で四大大会男子シングルス王者に輝き、グランドスラム初タイトルを獲得した。さらに7月のウィンブルドンも制し、世界ランク1位に。10月の杭州アジアパラで優勝し、パリパラリンピック日本代表の座も射止めた。「凱人」という名前の由来になっているのがパリの凱旋門。「勝ちどきをあげる」という意味から名づけられた。

■小田凱人(おだ・ときと)
2006年5月8日、愛知県一宮市出身。9歳の時、左股関節に骨肉腫を発症。10歳の時、国枝慎吾氏の動画を見て車いすテニスを始める。「世界Jr.マスターズ」単複優勝、15歳でプロ転向を表明し、17歳の時に出場した昨年の全仏オープンで史上最年少優勝を果たし、史上最年少で世界ランキング1位にも到達。同年10月の杭州アジアパラ男子シングルスを制し、パリパラリンピックの日本代表に内定した。

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