前人未踏の記録「ホームラン50本」「盗塁50回」に近づく大谷翔平選手。偉業達成にまた一歩前進しました。

夢の「50-50」いつ達成? 大谷翔平 2安打 1盗塁

南波雅俊キャスター:
現在、144試合を終えた段階で▼ホームラン 自己最多タイ46本 ▼盗塁 自己最多47です。残り18試合です。年間ペースは▼ホームラン51本 ▼盗塁52となっています。

過去に同一シーズンで、「50-50」を達成した人はいません。▼B・ボンズ選手は2001年に73本塁打 1990年に52盗塁 ▼B・アンダーソン選手は1996年に50本塁打 1992年に53盗塁ですから、1シーズンに達成するのがいかに難しいかというのがわかります。

アメリカでは大谷選手の偉業達成に期待が高まっています。「50-50」達成予想についてMLB情報サイトでは「無理っていうやつはバカだ」、AP通信の記者は「彼には弱点がないんだ。近くのスーパーに行くくらい簡単に決めるだろう」と話しています。記者13人中11人が「50-50」達成を予想しているそうです。

アメリカのブックメーカー「ファンデュエル」では、「50-50」のオッズについて、▼達成する1.23倍 ▼達成しない4倍と、ほぼ達成するのではないかと見ています。

ホラン千秋キャスター:
素人的には達成すると思います。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
私もそう思います。しかし直近の試合ではけん制でアウトになりましたよね。相手チームは当然、盗塁を防ぎたいと思っているなかで、この数の盗塁を達成している大谷選手のスキルはとても高いという証拠にもなっていますよね。

井上貴博キャスター:
何でもできる大谷選手ですが、この記録に関しては今年が最後だと思うんです。来年は二刀流が復活するからです。再び打者専属に戻ったとしても、その頃は30代中盤になっているのでピークは間違いなく過ぎています。大谷選手をもってしても、「50-50」達成が見られるかもしれないのは今年が最後なんですよね。

南波キャスター:
スポーツニッポンのMLB担当記者の柳原直之さんは「(今、大谷選手は)好調を維持している。アウトになった打席も、もう少しで本塁打という大きな当たりが多い」ということで、今はまさにホームラン量産のチャンスだと見ているそうです。

本拠地ロスが季節外れの暑さ 大谷 記録達成のチャンス?

注目は大谷選手の打つ飛距離だけではありません。気候も追い風になるかもしれません。
日本時間の9日、ロサンゼルスの気温は39.4℃となりました。現地メディアによるとドジャー・スタジアム史上最高気温でスコアボードに“熱中症警報が表示されたそうです。

スポーツニッポンのMLB担当記者の柳原さんは「気温が下がるナイトゲームでも30℃前半の暑さ」だったそうです。

実は気温が高いと空気が乾燥し、空気抵抗が減少するため、ホームラン量産のチャンスだという研究もあるそうです。
(米ブルームバーグより「ダートマス大学研究チームのまとめ」)

気象予報士の広瀬駿さんは「アメリカ西海岸も季節外れの猛暑。この先も気温が上がりやすい」と見ています。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
標高2000mくらいのところでゴルフをしたことがありますが、やはり空気抵抗が少ないのでとてもよく飛びました。やはりその影響は大きくあるのでチャンスですね。

南波キャスター:
最後の3連戦は高地で行うそうです。さらに飛ぶ可能性があるのではないでしょうか。

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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父

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