4年目を迎えるWEリーグは14日、神戸市で行われるINAC神戸レオネッサとサンフレッチェ広島レジーナの試合で開幕し、12チームがホームアンドアウェー方式でそれぞれ22試合を戦います。

3連覇をねらう三菱重工浦和レッズに、昨シーズン2位で3年ぶりの優勝を目指すレオネッサや3位の日テレ・東京ヴェルディベレーザなどを中心に、熱戦が期待されます。

一方、平均観客数5000人を目標に掲げるWEリーグですが、昨シーズンは1試合の平均観客数が1700人ほどにとどまり、サポーターのすそ野の拡大が課題となっています。

こうした中、今月下旬には高田春奈チェアの後任としてJリーグの野々村芳和チェアマンが、副理事長には日本サッカー協会の宮本恒靖会長が就任する見通しで、新体制でどのような改善を図るのか注目されます。

満足度に応じてチケット代

サッカー女子のプロリーグ「WEリーグ」のINAC神戸レオネッサは、観客が試合の満足度に応じて決めたチケット代を支払ってもらう、ユニークな取り組みを14日開幕するリーグ戦から本格的に始めることになりました。

レオネッサが取り入れるのは、観客が観戦後、満足度に応じてチケット代をみずから決めたうえで支払う「ポストプライシング」と呼ばれる方法です。

昨シーズン、レオネッサでは多くの人にスタジアムに足を運んでもらおうと、カップ戦の1試合限定で入場を無料にしたうえで、試合後に観客にチケット代を決めて支払ってもらう国内のスポーツ界では珍しい試みを行いました。

その結果、チケット代の収入はシーズンの1試合平均よりも多かったということで、レオネッサでは14日から始まるリーグ戦でも取り入れ、まずは12月までのシーズン前半に行われるホームでの5試合すべてで実施することになりました。

WEリーグでは1試合当たりの平均5000人の観客動員数を目指して2021年にスタートさせたものの昨シーズンは平均1700人余りにとどまりました。

4年目のシーズンを迎え、リーグ全体でいかにして観客動員を増やしていくかが課題となっています。

レオネッサの安本卓史統括本部長は「WEリーグの試合で、観客がどの程度の価値を感じているのかを探り、コンテンツなどの充実に反映させて観客動員数の増加につなげていきたい」と話していました。

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