9月12日、大学サッカー界の2大タイトルのうち1つ、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの準決勝が岩手県盛岡市のいわぎんスタジアムで行われ、関西からただ1校勝ち残っていた阪南大学が、関東の東京国際大学を1対0で下し、12年ぶりの決勝進出を果たしました。
総理大臣杯への出場権がかかった6月の関西学生サッカー選手権大会。この大会では、準優勝した京都産業大学に準々決勝で敗れた阪南大学。大阪体育大学との代表決定戦を制して、関西地区第6代表として2大会連続17回目の出場権を手にしていました。
今シーズンは出場校数が24校から32校に拡大。関西からの出場が4大学から6大学に増えたことよって手にした本大会への切符でした。
去年の大会では初戦となった2回戦で敗れ、その悔しさをバネに日本一を目指すと誓った選手たちが、大会に入ると実力を発揮します。32大学が参加したトーナメント、1回戦で日本経済大学を3対1で撃破すると、2回戦では、関西学生サッカー選手権で敗れた京都産業大学と対戦。後半20分すぎまでに1対3とリードを許す苦しい展開も、ここから逆襲します。三好麟大選手のゴールで1点差にせまると、79分、スルーパスに抜け出した中田有祐選手が冷静に決めて同点に追いつきます。
さらにその4分後、松井匠選手が勝ち越しの決勝ゴール。後半から出場した選手たちの活躍で、見事、関西学生選手権で敗れた借りを返しました。この逆転勝ちでチームの勢いが加速した阪南大学。準々決勝では優勝候補の明治大学相手に、櫻井文陽選手がFKからゴール右隅に完璧な一撃を蹴り込むなど2対0と完勝。準決勝に駒をすすめました。
迎えた準決勝、東京国際大学との一戦は、70分すぎまで両チーム無得点の緊迫の展開となります。そんな中、71分、スローインのボールに素早く反応した三好麟大選手がドリブル突破から東京国際大学の守備陣を切り裂いて、値千金の先制ゴール。この1点を守り切って、2試合連続のクリーンシートで、優勝した2012年以来、12年ぶりの決勝進出を果たしました。
2001年・2012年に続く3度目のタイトルを狙う決勝戦の相手は、こちらも強豪大学を次々と打ち破ってきた北信越地区第1代表の新潟医療福祉大学。決勝戦は、9月15日(日)、準決勝と同じいわぎんスタジアムで開催されます。
過去には、長くベガルタ仙台の主力として活躍した梁勇基選手など数多くのJリーグで活躍するプロ選手を輩出している阪南大学。日本一をかけた一戦で、どんなヒーローが現れるのか?初優勝を狙う相手との一戦に注目が集まります。
【総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント決勝戦】
・9月15日(日)
阪南大学(関西) 対 新潟医療福祉大学(北信越)いわぎんスタジアム 13時KO
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