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「50-50」を達成したドジャースの大谷翔平選手を、日本ハム時代から見てきた栗山英樹さんも祝福を送りました。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では共に世界一に輝き、偉業達成の舞台も、奇しくも当時と同じローンデポ・パークでした。

■栗山さん「51本目は参りました」

日本ハムファイターズ 栗山英樹CBO
「ある意味、マイアミの奇跡ではないですけど、(WBC優勝で)あれだけ日本中のみなさんが喜んで下さる野球っていうのは、僕もすごく嬉しかったし、翔平が(50-50を)決めたことで、もう一回あの感動を思い出させてくれた。そういう使命を持っているんだなっていうところは、ちょっとウルッと感動しました」
「多分、数字の目標を彼は持っていない。目標にすると、達成してホッとしたりとか、安心して、これで良いんだと止まってしまう。みんなが『50-50』と言いますけど、多分彼はもっと上を見ていたと僕は思っています」 栗山さんは、今シーズン放った52本のホームランの中で印象に残った一発として「51本目は参りましたっていうホームランだった」と振り返ります。

それは日本時間20日のマーリンズ戦、9回表、ドジャースが大量リードしている場面で、相手ピッチャーは野手でした。スローボールを打ち返した一発に、大谷選手の成長を感じたと言います。

栗山さん
「日本のオールスターの時に、ホームラン競争で一本も打てない。『なかなか緩い球を打つのは難しいな、翔平でも』と思った印象もあったので、彼の成長というか、コツをつかんでいる感じ。本当に素晴らしいホームランだった」

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■日本ハム時代は13盗塁 栗山さんの指示とは?

■日本ハム時代は13盗塁 栗山さんの指示とは?

一方、今シーズン、飛躍的に伸びたのが、盗塁数です。今までの最多は2021年エンゼルス時代に記録した26盗塁でした。それが今年は、その倍となる52盗塁です。 栗山さん
「盗塁に関しては、自分が今リハビリ中で、人間の動きを徹底的に研究している。二度と故障につながらない動きとは何だろうというのを研究した時に、自分がピッチャーなので、ピッチャーの動きを分析する中で、これだったら絶対ホーム(に投球)、これだったらけん制という、自分の勉強の答えを見つけながら盗塁をしているので、行きたいというのが形になってきている」 相手を分析し、モーションを盗む大谷選手の盗塁成功率は92.9%です(※21日終了時点)。しかしながら、日本ハム時代は5年間でわずか13盗塁。実は、栗山さんが指示していたのです。

栗山さんは「走塁でのケガのイメージがすごく強かった」と明かします。2017年4月のオリックス戦で、大谷選手は内野ゴロで一塁へ走った際に、左太ももを肉離れし、2カ月以上の戦線離脱を余儀なくされました。

栗山さん
「ピッチャーですし、ケガさせたくないので(盗塁は)かなり止めていたし、WBCでも僕は『行くな』のサインを出していた。3番でずっとWBCも使っていましたけど、正直言うと、2番とか違う打順に置くと、どんどん走っちゃうんじゃないかなと思って、3番に固めたかった。裏のテーマとしては自分の中ではあったので、僕が盗塁を阻止していた可能性があるので、それは本当にすみません。本人に『おれが悪かった?』という話をしたら、『いや、僕の興味の問題っす』と、ちょっと逃げてくれましたけど」 前人未到の「52-52」。誰もが予測しなかった偉業を成し遂げた大谷選手。栗山さんが描く未来は…。 栗山さん
「守りながらリリーフをやるとか、多分これをやると本人が壊れる。ただ、もしかすると、そういうことも起こせる可能性を持っている。内野手をやりながらマウンドに上がる可能性もあるかもしれない。考えつく限りのことを、ぜひファンの皆さんが『こんなことやったら、本当に漫画だよね』と思えることを考えてほしいし、ぜひ一緒に考えたい」

(9月22日放送「サンデーLIVE!!」より)

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