広島カープのセ・リーグ3連覇にも大きく貢献した 野村祐輔 投手が、現役を引退することが27日、発表されました。
2011年にドラフト1位でカープに入団した野村祐輔。広陵高校時代には、夏の甲子園で “涙の準優勝” ―。
そして、東京6大学で30勝をマークした右腕を、カープは熱意のスカウティングで単独指名に成功します。
広島カープ 野村祐輔 投手
(2011年12月 入団会見)
「1日でも早く1軍のマウンドに立って、自分の持ち味である強気のピッチングを披露できたらいいなと思います」
2012年のルーキーイヤーに防御率1.98の活躍で “平成生まれ初の新人王” に輝きます。
野村祐輔 投手
「たくさんの方に票をいただいて、本当にいい1年だったなと思います」
5年目の2016年には16勝で最多勝のタイトルを獲得。25年ぶりリーグ優勝の原動力となります。
野村祐輔 投手(2016年 優勝祝勝会)
― ビールの味、いかがですか?
「最高です!」
― 今シーズン、ここまで何が一番、力になりました?
「ファンの方の声援が背中を押してくれて、本当に最高のシーズンになりました」
3連覇の3シーズンで32勝。正確無比なコントロールでカープ黄金時代の中心に立ち続けました。
ただ、2021年に自身初のシーズン0勝に終わると、2軍での生活が長くなりました。
実況 石田充 アナウンサー(ことし8月)
「カープの背番号19が、1軍マウンドに帰ってきました。13年目、35歳の野村、2024年の8月、今シーズン初登板を迎えました」
プロ13年目、35歳の今シーズンは2試合に先発。0勝1敗ながら、デビューから210試合連続先発登板は日本記録です。
10月5日(土)にマツダスタジアムで行われるヤクルト戦で引退セレモニーが予定されています。
広島カープ 石原貴規 選手
「バッターへの対処の仕方というか、マウンドさばきというか、そういうところもすごく勉強させてもらうことが多かったので、すごくありがたいなと思っています。ぼくの意見も聞いてくださるし、その中で自分が思ったことを伝えてくださるので、ぼく的にはコミュニケーションを取りやすいというか、話し合ったうえでバッターに対して試合に入っていけるっていうところはすごくよかったかなと思います」
広島カープ 中村奨成 選手(広陵高校出身)
「もっと一緒にプレーしたかったですし、さみしい思いがありますね。あと、“お兄ちゃん的な存在” で、頼りにしていた部分はたくさんあります。一個人としては祐輔さんが引退されるということなので、祐輔さんの分まで残りの現役生活をしっかりがんばりたいなと思います」
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伊東平 アナウンサー
野村投手ですが、「わたしの野球人生の中で3度のリーグ優勝を経験させていただいたことはとても大きな宝物です。13年間、いつも温かく力強い声援を送ってくださったファンのみなさま、本当にありがとうございます」と話していました。3連覇の功労者、さみしいです。
コメンテーター 木村雅俊 さん
(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
野村投手はことし、あまり投げなかったんですけど、去年はわりと投げていて、いいピッチングをして、中継ぎのピッチャーにマウンドを譲るんです。そのあと、たいがい、ターリーが打たれるんです。野村投手の勝ち星が消えることが何度もあって、ターリーが試合後にいつも「ソーリー、ソーリー」と謝っているんです。野村投手の「いいよ、いいよ」っていう姿がすごくピッチャー同士のどういうのかな、絆を大事にしているし、チームが勝てばいいんだよって言っていたのが印象的です。80勝でしたけど、本当はもっと勝てたピッチャーじゃないかなという気がします。
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)
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