秋季岐阜県高校野球大会(県高校野球連盟主催)は29日、岐阜市の長良川球場で決勝があり、大垣日大が中京を3―2で破って9年ぶり8回目の優勝を果たした。3位決定戦は岐阜第一が岐阜城北に4―3で競り勝ち、2年連続19回目の東海大会出場を決めた。大垣日大、中京、岐阜第一は10月19日に静岡県で始まる東海大会へ進む。

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 (29日、第77回秋季岐阜県高校野球大会3位決定戦 岐阜第一4―3岐阜城北)

 2点のリードを許し、岐阜第一が劣勢のなかで迎えた八回。相手の失策を足がかりに1点をかえし、さらに好機が続く。打順が巡ってきた主将・兼松秀真二塁手(2年)は思った。「もうツーアウト。自分が打たないと負けてしまう」

 ところがここで相手投手が交代する。田所孝二監督から「この投手は変化球が多い。それを狙え」と指示が出た。真ん中にきた緩い変化球を振り抜くと、打球はレフト前へ。走者2人を本塁に迎え入れる決勝打で東海大会への切符を勝ち取った。

 「ほっとしました。初めて主将らしいことができました」

 打順は8番。打力をそれほど期待されているわけではない。「守備でチームを盛り上げて打線にリズムを持ってこられたら、と思いながらいつも守っています」

 昨秋の前回大会では優勝し、東海大会へ。だが遊撃手として出場した初戦の豊川(愛知)戦でコールド負けの屈辱を味わった。この大会にはひときわ思い入れがある。

 「まずは1勝。チーム力を高めて臨み、悔しい思いをした先輩たちの分も頑張り、甲子園に行きたいです」(高原敦)

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 大垣日大・高橋正明監督 優勝できて本当にうれしい。先制されて苦しいかと思ったが、積極的に振っていこうと指示していた。先発の中野が辛抱強く投げてくれた。(東海大会は)岐阜の1位なので、堂々としっかりとした野球をやりたい。

 岐阜第一・田所孝二監督 (勝ち越された)八回は負けるかなと感じたが、最後の好機には皆開き直っていた。相手の球は捉えられると思っていたが、打ちあぐねた。東海大会へは岐阜1位でも3位でも一緒。むしろ県大会よりやりやすいです。

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