スラムダンク「聖地」鎌倉踏切にAI監視カメラ——オーバーツーリズム対策の最前線

人気漫画『スラムダンク』のオープニングシーンに登場する場所として世界的に知られる神奈川県鎌倉市の江ノ島電鉄「鎌倉高校前」駅付近の踏切。アニメファンの「聖地巡礼」スポットとして海外からも多くの観光客が押し寄せる一方、車道に出て写真を撮影するなどの危険な迷惑行為が深刻な問題となっていた。

スラムダンク「聖地」鎌倉踏切にAI監視カメラ——オーバーツーリズム対策の最前線

鎌倉市は3月28日、この踏切周辺にAI(人工知能)と連動した監視カメラを設置し、迷惑行為の記録と抑止を目的とした実証実験を開始したと発表した。カメラに搭載されたAI技術により、車道への侵入や危険な撮影行為をリアルタイムで検知・記録する仕組みだ。

オーバーツーリズム(観光公害)は、日本各地で深刻化している。京都では祇園の花見小路に写真撮影禁止の看板が設置され、富士山では登山客制限と通行料の徴収が導入された。鎌倉のケースは、最新のAI技術を活用した対策として注目を集めている。

スラムダンク「聖地」鎌倉踏切にAI監視カメラ——オーバーツーリズム対策の最前線

鎌倉市の担当者によると、実証実験では迷惑行為の発生パターンや時間帯を分析し、効果的な対策の立案に活用する方針だ。将来的には、AIが検知した迷惑行為に対して多言語での注意喚起を自動的に行うシステムの導入も検討されている。

スラムダンク「聖地」鎌倉踏切にAI監視カメラ——オーバーツーリズム対策の最前線

この取り組みは、日本の観光地が直面する「観光客の増加」と「住民生活の質の維持」という二律背反の課題に対する一つの解答と言える。2026年の訪日外国人旅行者数は過去最高を更新するペースで推移しており、観光立国を目指す日本にとって、テクノロジーを活用したスマートな観光管理は避けて通れない課題だ。鎌倉の実証実験の成果は、全国の観光地における今後の対策に大きな影響を与えることになるだろう。

出典:NHK、鎌倉市発表をもとに編集部が構成

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