「3Xゴールデンジャック」は24年中に種の販売を始める予定(27日、奈良県宇陀市)

ナント種苗(奈良県橿原市)は、種なしで果肉が黄色い大玉のスイカの新品種「3X(エックス)ゴールデンジャック」を開発した。糖度20度超えの記録もある高糖度スイカ「金色羅皇(こんじきらおう)」の系統で、安定した糖度ときめ細かな食感を実現した。2024年中に種の販売を開始する。25年春には産地からの出荷が始まり、市場にデビューする見通しだ。

重さは8〜10キログラム。スイカは糖度が12度でもかなり甘いとされるなかで「13度以上を安定して出すことも可能な品種」(開発担当の宇野康之さん)という。種なしスイカとしては栽培がしやすく、果肉が空洞になりにくいなどの特徴もある。種なしや種まで食べられるスイカが消費者の人気を集めるなか「しっかりシャリ感があってカットもしやすいので、量販店での販売にも適している」という。

「スイカDREAMサミット」には会場とオンライン合わせて約100人が参加した

同社の宇陀育種研究農場(奈良県宇陀市)で27日に開催した「スイカDREAMサミット」で新品種を発表した。全国のスイカ産地や流通関係者を中心にオンラインも含めて約100人が参加した。栽培技術や流通の現状などについて意見交換したほか、ゴールデンジャックをはじめとする同社の新品種の試食もあった。

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