アクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタル(SC、東京・渋谷)は8日、衣料品ブランド「ニューヨーカー」を展開するダイドーリミテッドの株主還元策について、「弊社から提案したものでも、事前に同意したものでもない」と発表した。ダイドー側は「SC及び村上世彰氏をはじめとする株主の皆様の意見も参考にした」と発表していた。
ダイドーは4日、2025年3月期の年間配当を従来予想から95円積み増し100円にすると発表。27年3月期までの3年間は年100円の配当方針を継続し、最大50億円規模の自社株買いの方針も明らかにした。
SCは「定期的に面談を行い株主価値の向上策について様々な要請を行った」と発表した一方で、大幅な株主還元については事前の関与を否定した。ダイドーを巡っては旧村上ファンド系の南青山不動産(東京・渋谷)もダイドー株を5%超を保有している。
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