埼玉県産の土産品を製造する彩の国ブランドフォーラム(さいたま市)は、狭山茶をほうじ茶に加工する段階で発生するロスの茶葉を生かし、香ばしい風味を感じられる煎餅を作った。20日から所沢市の「観光情報・物産館 YOT-TOKO(よっとこ)」などで販売する。

彩の国ブランドフォーラムの狭山・ほうじ茶煎餅=同社提供

同社が発売するのは「狭山・ほうじ茶煎餅」で、3枚入りのメーカー希望価格は459円だ。清水園製茶工場(埼玉県入間市)の茶葉の切れ端を材料として活用し、七越製菓(さいたま市)が煎餅に加工する。総合スーパー「イオンスタイル」の武蔵狭山店(狭山市)と入間店(入間市)でも販売が決まっている。

醬油味の甘じょっぱい味付けの煎餅は、口に入れるとほんのりとほうじ茶の香りが感じられる。彩の国ブランドフォーラムの菩提寺由美子社長は「生産者が手塩にかけて育てたお茶を少しでも無駄にしたくないと思った。狭山ほうじ茶の魅力を県内外の様々な人にアピールしたい」と話す。

同社は2010年に創業。埼玉県民の間で知られているグルメなどをモチーフにした「裏名物煎餅シリーズ」をはじめとした土産品を開発し、小売店やオンラインなどで販売している。ロングセラー商品「浦和のうなぎ煎餅」はさいたま観光国際協会(さいたま市)によるさいたま推奨土産品選定会で金賞に選ばれたこともある。

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