コンビニエンスストア大手のローソンは2025年度中に全国1000店にクレーンゲーム機の設置を目指す。人気ゲームで来店者を呼び込む狙いだ。
ローソンは22年に近畿地方の一部店舗で、今年4月からは首都圏など都市部の店舗の一部にクレーンゲーム機を設置。ゲームの景品であるキャラクターグッズがインバウンド(訪日外国人)客に人気で、東京・お台場や京都など、観光地にある店舗の売り上げが特に好調だという。
広報担当者は「店では扱っていない商品を景品としていることや、1ゲーム100円と手ごろな価格にしていることが、誘客につながっている」と分析する。
日本アミューズメント産業協会の調査によると、クレーンゲームは、アミューズメント施設の総売り上げの半分以上を占める人気ジャンル。ただ、帝国データバンクの調べでは23年度にアミューズメント施設の倒産や休廃業などが計18件発生するなど、運営コストの増加に苦しむアミューズメント施設は減少傾向にある。
今後はコンビニが新たなクレーンゲームの受け皿となる可能性がある。「全国にある身近なコンビニで気軽にゲームを楽しんでもらいたい」とローソン。設置店でしか手に入らないオリジナルの景品やキャンペーンとの連動など、クレーンゲームのサービス拡充も検討する計画だ。【加藤結花】
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