西日本鉄道が8日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比61%減の36億円だった。売上高にあたる営業収益は5%増の1016億円となったが、前年同期にレジャー施設などの売却益を計上した反動で減益となった。

運輸業の営業収益は7%増の200億円だった。1月に実施したバス運賃の値上げが寄与した。鉄道旅客は2700万人と新型コロナウイルス禍前の19年同期の95%まで回復している一方、バス旅客(5300万人)は同78%で頭打ちとなっている。

不動産業は35%増の194億円だった。首都圏などでのマンション事業強化により、分譲マンションの販売戸数が前年同期比3.2倍に伸びた。主力の物流業は9%減の328億円だった。国際物流事業で高止まりしていた販売価格が低下した影響で、営業利益も72%減の5億円となった。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高が前期比10%増の4511億円、純利益は36%減の157億円を見込む。

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