国内油脂事業では大豆や菜種など主要原料の価格が下がり業務用を中心に販売単価が下落した

日清オイリオグループが9日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、営業利益が前年同期比9%減の57億円だった。オリーブが最大産地のスペインで不作となりオリーブオイルの原価が上昇。主力の油脂事業が減益だった。

純利益は2%増の51億円だった。政策保有株式など投資有価証券の売却益として26億円を計上した。

売上高は微減の1284億円。国内油脂事業では大豆や菜種など主要原料の価格が下がり業務用を中心に販売単価が下落した。国内外で加工油脂の販売数量が増えたほか、加工食品事業やファインケミカル事業は増収となったが、補えなかった。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比4%増の5350億円、純利益は4%減の145億円を見込む。海外事業の設備投資に関連する税負担の増加が重荷になる。

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