ヤマハ発動機は23日、トヨタ自動車やヤマハ、三井住友海上火災保険の3社が9月中にヤマハ発株を売り出すと発表した。売り出し価格は今後決まるが、売り出す株の数と23日の終値をもとに換算すると金額は480億円規模(自社株を除く発行済み株式数の4%相当)になる。各社が進める政策保有株削減の一環で、投資家層の拡大や株式の流動性を高める狙い。
ヤマハ発株の売り出し価格は9月2〜5日のいずれかの終値を基準に決め、その5営業日後に株式を受け渡す。需給動向に応じて実施するオーバーアロットメントは野村証券が持つ568万6900株を上限とする。
ヤマハ発の発行済み株式数(自社株を含む)は10億5000万株。2024年12月期の半期報告書を基にすると、トヨタが持つヤマハ発株の50%分、ヤマハが持つ38%分を手放すこととなる。
政策保有株の削減は株式市場全体や自動車大手の間でも進んでいる。ヤマハ発は「中長期的な成長と企業価値の向上のために、必要かつ適切であると判断した場合のみ保有する」という方針を示している。
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