食品卸のマルイチ産商は13日、マダイなどの養殖や飼料を手がけるダイニチ(愛媛県宇和島市)を子会社化すると発表した。国内で天然魚の水揚げ量が減少する中、マルイチ産商は水産物養殖魚事業をコア事業の一つに位置付ける。養殖事業でダイニチとの協業により、2035年までに営業利益ベースで20億円の利益創出を目指す。
普通株式17万株と新株予約権を取得し、議決権所有割合は100%になる。普通株式の取得予定価額は111億円。株式譲渡の実行日は11月1日を予定している。今回の株式取得のための資金としてブリッジローンで50億円、長期借り入れで50億円をともに八十二銀行から調達する。
ダイニチの24年1月期の売上高は262億円で純利益は10億円だった。マルイチ産商はダイニチの子会社化で新規の市場開拓などを狙う。
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