JR四国が14日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、経常利益が前年同期比12%増の29億円だった。移動需要の回復や運賃改定の効果もあり、鉄道・バスの運輸収入が増加した。国の支援策である経営安定基金の運用益が増えたことも利益を押し上げた。売上高にあたる営業収益は5%増の267億円だった。
営業収益をセグメント別にみると、運輸部門は5%増の144億円。飲食・物販、建設、ホテルなども増収だった。駅ビル・不動産は高松駅の駅ビル「高松オルネ」開業によるテナント賃料収入が増えたものの、前年同期に分譲マンション販売が集中した反動で減収となった。
営業損益は51億円の赤字(前年同期は48億円の赤字)となった。高松オルネなどの新規取得を巡る減価償却費や売上原価が増え、赤字幅が拡大した。
経営安定基金の運用益が利回り上昇により増えたこともあり、営業外利益は8%増の80億円となり経常増益につながった。
25年3月期の経常利益は1億円未満とする従来予想を据え置いた。修繕費は例年10月以降に多くなる傾向にあり、資源価格の先行きが不透明なことも理由としている。
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