英南部でのドラゴンクラスのヨットレース(2023年)=ヤンマーホールディングス提供

滋賀県の琵琶湖で21日から4日間、本格的な国際ヨットレースが開かれる。県とヤンマーホールディングス(HD)などによる包括的連携協定で実現した大会で、日本を含む13カ国・地域の30チームが参加する。三日月大造知事は「琵琶湖の可能性を示す好機だ」と話しており、日本最大の淡水湖を生かして地域活性化を目指す。

南部の琵琶湖大橋に近い「ヤンマーサンセットマリーナ」(守山市)を拠点に8キロメートル前後のコースで1日2レース(計8レース)を予定する。「ドラゴンクラス」と呼ばれる全長約9メートルの船(3〜4人乗り)を使い、帆で受ける風の力だけで進む。英国、フランス、ドイツなど欧州勢に加え、日本からも国・地域別で最多の10チームが参加する。

ドラゴンクラスはヨットレースのカテゴリーの一つ。欧州を中心に盛んで、ヤンマーHDによると、同クラスの国際大会の開催は琵琶湖で初めて。県とヤンマーHD、セイレイ興産(現ヤンマーコーポレーション、大阪市)の3者は5月に包括的連携協定を結んだ。協定の目的の一つとして琵琶湖や自然を生かしたスポーツ振興を掲げており、今回の大会につながった。

ヤンマーサンセットマリーナは、ヤンマーHDの親会社にあたるヤンマーコーポレーションが運営する。このマリーナを本拠とする一般社団法人「琵琶湖サンセットヨットクラブ」が大会を主催し、ヤンマーHDなどが共催、滋賀県と守山市が後援する。

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