岡山市はバス路線の再編に向け、公設民営により市周辺部を走る「支線」の新たな運行計画案を示した。市中心部の路線バスは初乗り運賃を一部値上げする方針だ。大森雅夫市長は24日の記者会見で「公共交通の維持はやらなくてはならない案件。料金改正はやむを得ない」と理解を求めた。パブリックコメントを実施した上で認可申請などの準備を進める。
計画案では支線の10方面17路線のうちの一つ、JR妹尾駅と北長瀬駅を結ぶ路線について、計画を前倒しして2025年4月から八晃運輸(岡山市)が運行を始める。料金は200円均一、ICカードを利用した場合は180円とする。
市中心部の路線バスは、競争激化により認可運賃を下回る水準で運行している状況を見直す。賛同したバス事業者について、初乗り運賃を現行の120〜150円から認可運賃水準の160円に変更する。
市は23日に公共交通網のあり方を議論する法定協議会を開き、計画案の了承を得た。法定協は24年2月、バス路線を幹線と支線に分割し、支線は小型車両で運行することなどを柱とする地域公共交通計画をまとめた。今回の計画案はその一環となる。
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