自動車部品製造のタツミが9日発表した2024年3月期の連結決算は最終損益が1億7300万円の黒字(前の期は3億9400万円の赤字)だった。想定レートを上回る円安で為替差益が上振れし、19年3月期以来5期ぶりの最終黒字となったが、厳しい経営状況を踏まえて年間配当は5期連続で無配とした。
期初予想の想定レートは1ドル=127円と円高に振れる見通しだったが、実際は円安が進んだ。半導体の供給不足解消による完成車メーカーの生産回復や、原材料費などの高騰を受けた値上げで、売上高も前の期比16%増の74億円となった。
25年3月期は売上高が横ばいの74億円だが、純利益は83%減の3000万円を見込む。円高に振れるとみて想定レートを1ドル=135円とし、前期の為替差益による上昇分を差し引いた。配当予想は現時点で未定としている。
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