東洋炭素は高温ガス炉向けの黒煙部材で納入実績を増やす考え

東洋炭素は次世代の原子炉とされる高温ガス炉(HTGR)に使う黒鉛部材を納入する。フランスで2026年に商用運転を始める新炉向けで、ウランの核分裂で発生する中性子の動きを抑える減速材として使う。実証試験設備への納入実績はあるが、商用運転する高温ガス炉向けは初めて。

仏スタートアップのジミーエナジーから受注した。受注額は明らかにしていない。セ氏1000度ほどとなる炉内の高熱下でも耐える特殊な黒鉛部材が求められているという。

高温ガス炉は通常の原子炉に比べて出力は小さいが、安全性が高いとされる。熱効率が高く、発電用途以外に、工場などの熱源や水分解による水素の量産にも活用できる。

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