亀田製菓が15日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比19%増の22億円だった。国内米菓事業で原材料費の高騰を受けた販売価格の引き上げ効果が出た。重点商品に生産を集中し生産性が上がったことなども奏功した。営業利益は25%増の44億円となった。

売上高は1%増の955億円。ベトナムなどアジア圏に展開する海外子会社の業績が好調だった。国産米を使用した米粉パンを販売する子会社のタイナイ(新潟県胎内市)など食品事業も堅調だった。

事業別にみると海外事業の営業損益が4億1300万円の赤字(前の期は5億8900万円の赤字)だった。米連結子会社のメアリーズゴーンクラッカーズの業績悪化が響く。構造改革に取り組んだものの、欠品への補償や過剰在庫処理などが負担となった。

25年3月期は売上高が前期比5%増の1000億円、営業利益は1%増の45億円を見込む。主原料のコメの値上がりや政府の補助政策が終わることに伴う光熱費の負担増などを織り込んだ。

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