5日、ほほ笑みの国・タイは、大雨の影響で一面水浸しになっていました。

避難に追われているのは、住民たちだけではありません。

泥水から鼻を突き出して呼吸しているのは、ゾウ。
当局は懸命の救助活動をしていますが、この地区では少なくとも2頭が溺れ70頭の行方が分からなくなっています。

動物園では、自ら避難するゾウたちの姿も見られました。

水しぶきを上げて浅瀬に上がるゾウ。
しかし、流木に阻まれ1頭だけ逃げ遅れてしまいました。

実はこのゾウ、目が見えません。

このままでは仲間とはぐれ、誤って深みにはまる可能性も…と、そのとき、先に上がったゾウが甲高い鳴き声を上げました。

そして、うなり声や後ろを振り返るゾウも。
まるで、目が見えないゾウに「こっちだ、頑張れ！」と呼びかけているように見えます。

声を頼りにしたのか、最後尾のゾウは無事に仲間のもとにたどり着きました。

当局によると、これまでに117頭のゾウを救出したということです。

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