【ニューヨーク=野一色遥花】米商務省が18日発表した9月の戸建て住宅着工件数は前年同月比5.5%増の102万7000戸(季節調整済み、年率換算)と4月以来、5カ月ぶりの高水準に上昇した。ローン金利の低下が一戸建ての着工の増加につながった。
前月比では2.7%増となった。米ウェルズ・ファーゴの調査グループは「過去数カ月間の住宅ローン金利の低下や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始などが一戸建て住宅着工を後押しした」と説明した。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)まとめの30年物固定住宅ローン金利は23年10月につけた7%台後半から9月末には6%近くまで下げていた。
全体の住宅着工件数は前月比0.5%減、前年同月比0.7%減の135万4000戸だった。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(135万戸)をわずかに上回った。先行指標となる着工許可件数は142万8000戸で前月比2.9%減、前年同月比5.7%減と、市場予想(145万戸)を下回った。
米証券ジェフリーズの米国エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「ハリケーン『へリーン』と『ミルトン』により被害を受けた地域の再建のため、今後住宅着工が加速する可能性がある」と説明した。
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