6日、シリア中部ホムスに進軍する反体制派(ゲッティ=共同)
【エルサレム、テヘラン共同】シリア反体制派は7日、首都ダマスカスにつながる重要都市、中部ホムスの掌握を狙い近郊でアサド政権軍と交戦した。地元メディアなどが伝えた。掌握すれば南進し、政権打倒に向け首都を目指す構え。各地で政権は劣勢に陥り、シリア内戦は一層緊迫している。国連人道問題調整室(OCHA)によると、戦闘激化で少なくとも37万人が避難した。 政権の後ろ盾、ロシアとイランの動向が焦点となる。ロシアはウクライナ侵攻で足を取られ、政権を支援する親イラン民兵組織ヒズボラは、イスラエルとの交戦で弱体化している。 反体制派を主導する過激派「シリア解放機構」のジャウラニ指導者は米CNNテレビが6日報じたインタビューで、攻勢の目標は政権の打倒だと訴えた。ロイター通信によると、政権と距離を置くクルド勢力主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」が東部デリゾールを事実上掌握。地元勢力が南部ダルアーを掌握したとの情報もある。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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