第106回全国高校野球選手権宮崎大会(宮崎県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は6日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で開幕した。2年ぶりに47校が集った開会式の後に開幕試合が行われ、都城農が延岡星雲を破って2回戦に進んだ。甲子園への切符をつかむのはどのチームなのか。球児たちの熱い夏が始まった。
右翼側入り口から入場してきた47校の選手たちは、一塁線から内野を半周して外野に整列。早く到着したチームは腰を下ろし、後のチームの到着を待った。全チームがそろった後、横一線でダイヤモンドまで前進した。
前年優勝の宮崎学園、準優勝の聖心ウルスラから優勝旗と準優勝旗が返還された後、県高野連の田平裕三会長は「練習で積み上げてきた自信を胸に、正々堂々と悔いなくプレーしてください」とあいさつ。「全力プレー、全力疾走が高校野球の魅力の原点。思い出に残る大会になることを期待しています」と呼びかけた。
来賓の河野俊嗣知事は、2018年の第100回大会以来、全国選手権で県勢が勝利できていないことに触れ、「私たちの忘れ物をとりに行きましょう」と激励した。
今大会で唯一、連合チームを組む飯野と高城の選手らは、それぞれのマネジャーがプラカードを持ち、横に並んで行進した。2年ぶりにプラカードを持ってグラウンドを歩いた飯野のマネジャー伊藤梨亜菜(りあな)さんは「球場に入って、みんなと行進できて楽しかった」と話した。(中島健)
選手宣誓、日南・永山悠次朗主将
開会式では、日南の永山悠次朗主将(3年)が選手宣誓した。「すべての人の心に深く深く、刻まれるような最高の夏にすることを誓います」と声を上げた。
6月の組み合わせ抽選会で28人の中から選ばれた。この日は、誕生から100年を迎える阪神甲子園球場に触れ、「100年間を振り返ると、技術の進歩や価値観、考え方が大きく変わったが、変わっていないのは、私たちの高校野球に対する情熱、甲子園に対する強い思いです」と強調。「チームの心を一つにし、最後の一球まで諦めず、全身全霊でプレーする」と胸をはった。
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