「当たり前の日常が当たり前ではなくなることを目の当たりに…」

 7日開幕した第106回全国高校野球選手権山梨大会で選手宣誓を務めた日本航空の藤森友基主将(3年)は、宣誓のなかで1月に起きた能登半島地震に触れ、野球ができることへの感謝を述べた。

 系列の石川校(石川県輪島市)が被災し、山梨に避難してきた野球部のメンバーと合同練習するなど、交流を深めた。その体験から得た実感を、言葉につむいだという。

 山梨県北杜市出身だが、チームメートはほとんどが県外出身者だ。「だけど、出会いがあり山梨の野球のレベルアップにもつながりありがたいと思えるようになった」という。宣誓では、県内外の故郷で野球の楽しさを知った仲間を「同志」と呼び、「最高の夏にします」と誓った。

 よく通る声で落ち着いた口調。しっかり伝わるよう風呂でも練習を重ねたという。開会式後、「100点満点でした」と笑顔を見せた。(米沢信義)

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