(20日、高校野球静岡大会3回戦 静岡商13-11御殿場西)
伝統をつないできた静岡商と「フルスイング」で新風をもたらす御殿場西がお互いの持ち味を発揮し、接戦を演じた。
口火を切ったのは御殿場西だ。一回裏に長短打5本でいきなり4点を先制した。1月に急逝した森下知幸前監督の教え通り、各選手が思い切りのいい打撃を披露した。
「負けていても、めっちゃ勝ってるチームのように盛り上がる。そんな御殿場西の野球ができた」と加藤優弥主将(3年)は話す。
一方の静岡商は伝統の粘りの野球をいかんなく発揮した。三回にすかさず逆転すると、圧巻は四回、打者12人の猛攻で一気に7点を奪った。
この日、初めて1試合5安打を放った栗田輝空選手(3年)は「速球に対応できるようティーバッティングで鍛えてきた」と話す。二塁手として難しい打球を何度も処理し、伝統の守りの野球も体現した。
「これまでの静商の野球から脱却することも大切」。曲田雄三監督は伝統に新しい力を加えた静商野球への手応えを語った。(大海英史)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。