(24日、第106回全国高校野球選手権神奈川大会決勝 横浜4―6東海大相模)

 反撃の流れを加速させた一打だった。2点を追う八回裏、1死満塁の好機に東海大相模の三浦誠登(2年)は打席に向かった。「低い打球でランナーをかえそう」。背後から聞こえる大声援。「打席に入り込んだら、もうプレッシャーは感じなかった」

 4球目、高めのスライダーを振り切ると、打球は勢いよくセンターへ抜けた。走者2人をかえして同点。その後、逆転した。

 この日、四回裏のピンチに1点を返す適時打を放ったのも三浦だった。23日の準決勝でも、同点本塁打を放ち、逆境での強さを見せつけた。「バッティングに集中できたら、自然とスイッチが入る」。甲子園でも一球一球に集中していくつもりだ。(良永うめか)

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