(17日、第106回全国高校野球選手権大会3回戦 京都国際4―0西日本短大付)

 一塁側アルプス席では、先発した中崎琉生(るい)さん(3年)が小学生のときに入っていた高木野球団(兵庫県西宮市)の選手や指導者ら約25人が声援を送った。

 監督の藤川哲人(あきひと)さん(56)によると、中崎さんは小学2年から高木野球団で野球を始めた。ドッジボールのチームにも入っていた。身体能力の高さを買っていた藤川さんが「主軸で使うから野球に打ち込んでほしい」と中崎さんを説得。5年からは野球一本に絞り、投手を務めるようになった。制球が定まらず、泣くこともあったという。

 その中崎さんが甲子園で完封勝利。「まさかここまでの投手になるとは。これからも、けがなくやってほしい」とエールを送った。

 京都国際のチャンステーマ「バファエール」は高木野球団でも使い、歌詞もほとんど同じ。主将の古賀結翔(ゆいと)さん(12)は「奪三振の山で圧倒的なピッチングだった。中崎投手のように四球を出さない投手になりたい」と話した。(木子慎太郎)

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