“鯉の季節” ど真ん中の広島カープ、3連戦。初戦の5月3日は、ロースコアゲームとなりました。

晴天のゴールデンウィークに超満員のマツダスタジアムで先発マウンドには、今シーズン、3戦負けなしの アドゥワ誠 。1回、DeNAの3番・広陵高校出身・佐野恵太 の ツーランホームランでまさかのスタート…と思いきや、これはエンタイトルツーベースの再判定。ランナー3塁・2塁で仕切り直します。

続く4番・牧秀悟 は、ショートゴロ。その間に先制点を奪われるも、アドゥワは立ち上がりのピンチを最少失点で切り抜けます。

さらに2回、犠牲フライで2点目を奪われ、なおも2アウト・2塁でDeNAの “絶好調男” 、打率なんと.727の2番・蝦名達夫 。ここは空振り三振で食い止めます。

きょうのカープ打線は、7番に2年ぶりの1軍出場、今シーズン初出場・初スタメンの 中村健人 。2回の初打席、DeNAの先発・東克樹 の前にライトフライに倒れます。

打線の援護はなくても大声援の後押しを受けて立ち直ったアドゥワは、前の試合で12得点と爆打ちしているDeNA打線を相手に3回・4回・5回を連続3者凡退で、試合のリズムを取り戻します。

5回ウラ、先頭の 小園海斗 が、2打席連続のヒットで反撃の糸口をつかみます。しかし、そのあとが続かず、得点につなげられません。

アドゥワは、6回もDeNAのクリーンアップを3者凡退で締めくくり、6回89球4安打2失点で降板となります。

アドゥワ誠 6回 球数89 被安打4 奪三振3 失点2

粘る投手陣のがんばりに応えたい打線は、8回の攻撃。先頭は、ここまでノーヒットの21歳、二俣翔一 。どうだ、技ありのライト前ヒット。

次は代打の 宇草孔基 。レフト前へナイスバッティング。去年の最多勝投手・東から若鯉2人でチャンスメイク。

そして、ベテラン・秋山翔吾 の送りバントで1アウト・ランナー3塁・2塁。絶好のチャンスに新井貴浩 監督が動きます。なんと2番・菊池涼介 を代えて、代打・松山竜平 。DeNAも東に代えて 伊勢大夢 がマウンドへ。頼むぞ、松山!

しかし、初球を打ち上げてファーストフライ、くやしさをにじませます。それでも、まだチャンス。3番、ことしはチャンスにめっぽう強い 野間峻祥 。これもいい当たりなんですが、セカンド正面。反撃できません。

9回には 矢野雅哉 のスーパーファインプレーが飛び出したり、最後まで力強く戦ったカープですが、試合を動かすことはできず、0-2で敗戦となりました。

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小宅世人 アナウンサー
くやしい試合ではあったんですが、注目したいのが今シーズン初出場・初スタメンという 中村健人 選手。話を聞いてきたんですけど、ファームではもう今までのフォームを完全に変えて、バットを短く持ってコンパクトなスイングで大振りをせずに単打・単打でいいから、とにかくコンタクト率を増やそうと話していました。2軍の 新井良太 コーチのアドバイスからだそうです。

今、1軍で覚醒している 宇草孔基 選手もファームで新井良太コーチから「いや、ことしは脱力でいこう」とアドバイスをもらってから覚醒しているんです。ずばり新井良太コーチのアドバイスが今、的中しているんです。

青山高治 キャスター
新井良太コーチにとっても、2軍から1軍に送り出した選手が活躍すると本当にうれしいでしょうね。特に去年、1軍出場がなかった選手は。

小宅世人 アナウンサー
5月4日・5日もゲームがありますから、しっかりと勝って、カード勝ち越しを狙いたいところです。

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