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東京科学大学、独自運用で5000億円ファンド目標 「国際卓越研究大学」認定を受け自主財源確保へ

東京科学大学(Science Tokyo)はこのほど、自主財源確保に向けた資産運用の長期方針を決定した。国内外の株式・債券へ均等に投資し、年率5%程度の収益率を確保。将来的に5000億円規模の運用残高を目標に掲げ、日本の大学運用の新たなモデルを構築する。 文部科学省は1月、東京科学大を世界最高水準の研究を目指す「国際卓越研究大学」に認定した。同大学は今後、最長25年の間、政府が設立した10兆円規模の「大学ファンド」の運用益による支援を受ける。認定校として、自主財源を確保する長期運用の体制構築が求められている。 同大学の運用方針の特徴は、教育や研究の現場のニーズを踏まえた「中長期的視点」を重視している点だ。短期の市場変動に左右されず、安定的なリターンを追求するポートフォリオを組成する方針で、国内外の株式と債券をバランスよく配分する。 日本の大学における資産運用は、従来、寄付金や助成金の管理が中心で、大規模なファンド運用はごく一部の大学に限られていた。東京科学大の取り組みは、他の研究大学にも波及効果をもたらし、日本の高等教育機関全体の財政基盤強化につながる可能性がある。大学側は「卓越した研究環境を維持・発展させるためには、安定した自主財源が不可欠。5000億円ファンドの実現に向け、透明性と説明責任を重視しながら運用を進める」とコメントしている。 ソース:日本経済新聞 写真:Science Tokyo

ガソリン補助金、3月の支出が1800億円に 基金残高は約9800億円——6月下旬「枯渇」懸念も

ガソリンなどの価格を抑えるため、政府が実施している補助金について、ことし3月はあわせて1800億円が支出されたことが分かった。補助に充てる基金の残高は4月末の時点でおよそ9800億円となっており、経済産業省は「6月下旬には枯渇する可能性がある」と警告している。 補助金は、1リットルあたりの全国平均価格を170円程度に抑えることを目的としており、中東情勢の緊迫化による原油高騰を受けて導入された。3月の支出額が1800億円に達した背景には、イラン情勢に揺れる中東からの原油供給不安や、円安による輸入コストの増大がある。 政府は2024年度補正予算と2025年度予算を合わせて約4兆円の基金を積み立てたが、支出ペースは想定を上回っている。経済産業省は、基金の残高が約9800億円となった時点で、今後の原油価格や為替の動向次第では「6月下旬までに底をつく」可能性があると試算を公表した。 補助金の延長をめぐっては、与党内でも意見が分かれている。補助金を維持する側は「生活者や運送業者への負担軽減が必要」と主張する一方、財政規律を重視する側は「原油価格が一時的な高騰の場合、恒久的な補助は持続可能ではない」と反論している。高市早苗首相は10日、「国民生活への影響を最小限に抑えるため、補助金の在り方を含め、引き続き適切な対応を講じる」と国会答弁で述べた。補助金の延長や追加措置の有無は、今後の原油価格動向と、6月に予定される第二次補正予算の編成議論の焦点となる。 ソース:NHK・日テレNEWS NNN 写真:日テレNEWS NNN・JNN

NYで「ジャパンパレード」開催 人気漫画舞台の出演者らも参加し日本文化をアピール

アメリカ・ニューヨークで9日、日本文化を紹介する恒例の「ジャパンパレード」が開催され、日本の人気漫画を題材にした舞台の出演者らも参加して、パレードを盛り上げた。ニューヨーク・タイムズが「2026年に行くべき旅行先」に選んだ長崎など、日本各地の魅力をアピールするブロックも並んだ。 ことしの「ジャパンパレード」は、日本に関連する企業や観光協会、文化団体などが参加し、マンハッタンの街を練り歩いた。人気漫画『呪術廻戦』を題材にした舞台の出演者たちが披露したパフォーマンスは、沿道に集まった観客から大きな歓声を浴びた。 長崎県は「2026年に行くべき旅行先」として世界的な注目を集めており、パレードのブロックでは長崎の歴史的街並みや夜景、グルメなどを紹介したパネルや装飾が並んだ。観光庁の調査によると、北米地域からの訪日客は2026年に入り前年比で25%増加しており、こうした文化発信イベントが旅行需要の拡大に寄与している。 「ジャパンパレード」は2019年から毎年開催されており、日系コミュニティや日本文化ファンのみならず、一般のニューヨーカーにも広く親しまれている。今年は約5万人が沿道に詰めかけ、日本のアニメ・伝統文化・観光の魅力を一目にできる「日本の日」として賑わいを見せた。JNTO(日本政府観光局)は「ニューヨークは北米市場における最重要都市の一つ。こうしたイベントを通じて日本の多面的な魅力を発信し、実際の訪日につなげていきたい」と話している。 ソース:NHK・日テレNEWS NNN・ABEMA 写真:日テレNEWS NNN・ANN

ロンドン世界卓球 日本は男女とも銀メダル——中国に屈するも55年ぶり頂点に王手

卓球の世界選手権団体戦が10日、ロンドンで決勝を迎え、日本は男女ともに中国に敗れて銀メダルを獲得した。女子は2―3で屈し、55年ぶりの優勝に届かず6大会連続の2位。男子は0―3で完敗し、57年ぶりの頂点には届かなかった。 女子決勝はシングルスで3勝を挙げたチームが勝つ方式で行われた。張本美和(木下グループ)が王曼昱に3―2で先勝する好スタートを切ったが、早田ひな(日本生命)が世界ランキング1位の孫穎莎にストレート負け。橋本帆乃香(デンソー)が蒯曼を3―1で破り、再び希望を繋いだが、最終的に張本、早田が連敗し、惜しくも金メダルを逃した。 男子は9日の準決勝で台湾を退けて決勝進出を決めたが、中国の壁を破ることはできなかった。張本智和(トヨタ自動車)が梁靖崑に2―3で逆転負けし、松島輝空(フリー)は王楚欽に、戸上隼輔(井村屋グループ)は林詩棟に敗れた。 中国は女子が7大会連続24度目、男子が12大会連続24度目の優勝を飾った。日本卓球界にとって、中国の圧倒的な強さは依然として最大の課題だが、若手選手の活躍は次世代への期待を残した。2028年の世界選手権団体戦は福岡で開催される予定であり、日本はホームでの「雪辱」を果たすことを目指す。JTTA(日本卓球協会)は「今回の結果を真摯に受け止め、2年後の福岡大会に向けてさらなる強化を図る」とコメントしている。 ソース:産経ニュース・読売新聞・共同通信 写真:読売新聞・スポーツ報知・THE DIGEST

日本「和食」文化、世界遺産登録10周年——伝統の継承と次世代への挑戦

2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された日本の「和食(わしょく)」が、2026年で登録10周年を迎える。この節目の年を機に、和食の伝統的な価値を次世代に伝承する動きが全国各地で活発化している。農林水産省は「和食文化の継承・発展年」と位置づけ、様々な支援策を展開している。 和食が無形文化遺産として評価された理由は、単なる料理の美味しさではない。四季を尊重した食材の選択、栄養バランスの取れた食事構成、食卓における人とのつながりを大切にする精神——これらが一体となった「日本の食文化」として、世界的に認められたのだ。特に「一汁三菜」の形式や、発酵食品を取り入れた食生活は、現代の健康志向と高い親和性を持っている。 しかし、和食文化の継承には深刻な課題も存在する。調査によると、20代以下の若年層のうち、和食の基本的な調理法を知らない者が過半数を超えている。また、和食を提供する老舗料亭の閉業が相次ぎ、職人技術の後継者不足が深刻化している。海外での日本食ブームは続いている一方で、国内での和食文化の基盤が揺らいでいるという矛盾した状況だ。 こうした課題に対し、新たな取り組みも始まっている。東京都内では、若手シェフたちが伝統的な和食の技法をアレンジした「ネオ和食」を提案する店が増加しており、SNSを通じて若い世代の関心を集めている。また、全国各地の小中学校では、給食を通じた食育プログラムが強化され、地元の食材を使った伝統的な和食メニューの提供が進んでいる。 10周年記念のイベントも計画されている。京都では「和食サミット」が開催予定で、国内外の料理人や研究者が集い、和食の未来を議論する。農林水産省は「和食は日本の誇るべ文化遺産であり、次の10年に向けて、伝統を守りながら新しい価値を生み出していく必要がある」と強調している。世界が注目する和食文化の、新たな一歩が始まろうとしている。 ソース:農林水産省、ユネスコ公式資料をもとに編集部が構成画像:Unsplash

沖縄離島リゾートが人気沸騰——「国内の楽園」として海外旅行に代わる新選択肢

2026年のゴールデンウィークを迎え、沖縄県の離島リゾートへの予約が過去最高を記録している。航空会社や旅行会社の発表によると、石垣島・宮古島・西表島などへの航空券予約は前年同期比で平均35%増加し、コロナ禍以降の海外旅行ブームに代わる「国内の楽園」として離島への注目が急上昇している。 人気の背景には、円安による海外旅行コストの上昇や、ハワイ・グアムなど従来人気だった海外リゾートとの比較で、沖縄離島のコスパの良さが際立っている点が挙げられる。また、那覇空港から約1時間の圏内に世界屈指の美しい海が広がっていることも、時間短縮を重視する現代人にとって大きな魅力となっている。 宮古島では、新たな高級リゾートホテルが2施設オープンを予定しており、宿泊施設の拡充が進んでいる。一方で、石垣島では従来のホテルステイ型から、貸別荘や民泊を活用した「島生活体験」型の観光スタイルが人気を集めている。地元の食材を使った自炊や、カヌー・シュノーケリングなどのアクティビティを通じて、自然と一体になる体験を求める観光客が増えている。 気象庁の予報によると、2026年の沖縄は例年より早く梅雨明けする可能性があり、海水浴シーズンの開始も5月中旬から6月上旬に早まる見込みだ。特に幻の島として知られる「浜島」や、サンゴ礁が美しい「鳩間島」などのアクセスが改善され、新たな観光スポットとして注目を浴びている。 ただし、観光客の急増に伴い、環境負荷や廃棄物処理といった課題も浮上している。各離島では「持続可能な観光」の実現に向け、入島税の導入や環境保全協力金の徴収を検討する動きが出ている。来訪者にとって、美しい自然を守るための協力も、沖縄離島旅行の新たな常識となりそうだ。 ソース:JAL・ANA発表資料、沖縄県観光協会をもとに編集部が構成画像:Unsplash