北海道新幹線延伸、札幌開業に向け試験運行を開始 2030年開業目指す

北海道新幹線の札幌延伸に向けて、JR北海道は13日、新函館北斗—札幌間の試験運行を正式に開始した。最高時速260キロで走行する新型車両「H5系」が、北海道の大自然を駆け抜ける姿が報道陣に公開された。2030年度末の開業を目指し、安全確認や設備の最終調整が進められる。

新函館北斗—札幌間は全長211キロ。現在は在来線で約3時間50分かかる距離が、新幹線開業後は約1時間20分に短縮される見込みだ。札幌と東京間は約4時間で結ばれ、北海道の観光やビジネスに大きな変化がもたらされる。

試験運行は1日あたり往復2本のペースで実施され、軌道や信号設備、車両の性能確認が行われる。特に冬季の豪雪や低温に対する耐久性テストが重点的に実施され、北海道の厳しい気候条件での安全性を確認する。

観光業界からは大きな期待が寄せられている。北海道観光振興機構の調査では、新幹線開業後は年間観光客が現在の約1.5倍に増加すると試算されている。札幌市の秋元克広市長は「新幹線は北海道の観光産業を飛躍的に発展させるインフラだ。宿泊施設や観光コンテンツの整備を加速させたい」と意気込みを語った。

一方、沿線地域での課題も浮上している。二世古や富良野などの人気観光地では、観光客の急増によるオーバーツーリズムへの対応が求められている。JR北海道は「安全最優先で開業に向けた準備を進めるとともに、地域との共生を図りたい」としている。

北海道新幹線
北海道新幹線

ソース:NHK・北海道旅客鉄道
写真:JR北海道

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